最も苦労した案件

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ある朝お客様から「先生、インターネットを見ていると画面に広告がどんどん出て、最後に動かなくなるんです」とのお電話。近くの大手電機店に電話すると「多分治せませんけど、出張料5,250円(当時は消費税が5%)かかります」と。
その頃は開業してすでに数年経過していて経験もまあまあ積んでいましたが、このような症状を聞いたことがなく、実際にどのような状態になるかをまず確認に行きます。(初日)

ご自宅にお伺いし画面を見ますと、最初に開いたページの両端に広告のようなものが出、次のページに進むと広告はさらに増え次のページに進むとどんどん広告が出てきて最後動かなくなります。
「なんじゃこりゃー!」
その場でいくつか通常行う確認事項をチェックしますが、他のソフトなどは正常で、この症状以外の動きに問題はありません。これ以上居ても時間のムダと判断し、代替機を置いて料金はいただかずいったん帰ります。

自宅に戻りこの症状に該当する事例と解決方法を調べます。が、事例が極端に少なく有効な解決方法が見つかりません。
このお客様とはご主人がもともとの知り合いで息子さんの家庭教師をさせていただいたこともあり、とても仲良くさせていただいています。パソコンに関わることは奥様が対応され、お電話をいただいたのも奥様でした。仲の良い関係というのもなかなかやりにくいもので、通常のご依頼ならばこの段階で手を引きたいところですが、なんせ期待を裏切れない。
とりあえずわずかばかりのヒントを胸に再び訪問させていただきます。(2日目)
細い糸を慎重にたぐるような感じで少しずつ作業を進めるとなんとか広告の表示は止まりました。止まりましたがなんとなく広告の外枠のようなものもがかすかに残像のように残ります。ページを進めても広告が出現することはなく動きが止まることもありませんでした。このまま様子を見てくださいと言い残し料金をいただき帰りました。(どうぞこのまま終わりますように)

ところが翌日「先生、やはり出ます」と恐れていた電話が。
今度は調査方法の視点を変えて別の角度からアプローチします。期待と不安を胸に訪問(3日目)
詳しい解決方法は省きますが、普段は見ることのないブラウザーの設定画面から該当すると思われる箇所を1つずつ設定しなおしていきます。そしてついに正常表示に!2日目に出ていた残像もなくページを進めても期待通りの表示、もちろん動きが止まることもありません。
極度の緊張から解放され帰りの京阪電車の中では体の力が抜け、ものごとが考えられないくらいに疲れていたことを覚えています。

その日の夜は地元のお祭りがあり、消防団に所属していた僕は警備のため詰所にいました。
「いやぁ~よかった!」とこれまでの3日を安堵の気持ちに浸りながら振り返っている矢先、僕の携帯が鳴ります。見るとこのお客様の番号。安堵の浸りが絶望へ「うわぁ~、もうダメだぁ~。いただいた料金をお返しし、手を引こう」とこわごわ電話をとると奥様ではなく息子さんから「先生、プリンターインクのクリーニングはどうやるんですか?」

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